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2006年4月25日 (火)

JR 西日本を非難するドライバーはもちろん無事故無違反なんだよな?

一年前に尼崎で起きた列車脱線事故では、カーブでの大幅な速度超過が事故の最大の直接的原因という。事故が起きてからしばらくはメディアがいくつも報道番組を放送し、運転士の精神状態がどうだとかそもそも JR 西日本という企業の体質がどうだとかいっていたのを記憶している。確かに 107 人もの人が死んだ事故なのだから、メディアが大きく取り立てるのも当然だ。

しかし、107 人という数ははっきり言って大した数ではない。確かに脱線事故はひどい惨事だったが、それでも日本の鉄道は道路に比べればまだまだ安全だ。

問題は、道路における事故である。日本の道路では一度に百人が死ぬような大きな事故は起こらないが、しかし毎日全国各地でぽつぽつと事故は発生し、一日当りおよそ 20 人が道路交通事故で亡くなる。2005 年の一年間の交通事故の死者は 6871 人だった (警察庁の統計による)。これは、脱線事故の死者の 64 倍である。一年に 6000 人を超える人が亡くなるというのは、一年に一回阪神淡路大震災が起こっていると考えてもよい。

ところが、道路交通事故に対する世間やメディアの関心はどうか。脱線事故ではあれほどわあわあと騒いでいたのに、道路で起こる交通事故についてはまるで取り立てる様子がない。NHK ですら道路交通事故に関する特集番組をやる気はないらしい。この国のメディアはどこか狂っているんぢゃないのか。

六月からは駐車違反の取締りの民間委託が始まり、また今後は自転車の違法な走行の取締りの強化も検討されているという。もちろん駐車違反や違法自転車の取締りの強化は大いに歓迎なのだが、しかし自分としてはそれよりも歩行者の安全を脅かすような車両の違反行為の取締りを強化してもらいたいものである。具体的には、

  • 横断歩道を渡ろうとする歩行者に対して道を譲らない
  • 歩道を横切る直前に一時停止しない
  • 「止まれ」の標識で一時停止しない
  • (上記違反行為の間接的な原因となる) スピード違反

そもそも今の日本の道路では歩行者は自動車によってひどく虐げられている。道路交通法は基本的に自動車よりも歩行者に交通上の優先権を与えている、つまり簡単に言えば日本の道路では歩行者は自動車よりも「えらい」のだが、実態は自動車がその物理的な強さでもって歩行者の優先権を奪い取った挙句に歩行者の安全を脅かしているという有様である。

例えば、横断歩道を歩行者が渡ろうとしている場合には自動車はその手前で止まって譲らなければならない (道路交通法第三十八条) が、実際には大半のドライバーが譲らないばかりか、そもそも歩行者の存在に気付いていない (歩行者がいるかどうかの確認さえしない) という問題外のドライバーもいる。こういう大馬鹿者たちは「警察にばれなければ法律を守らなくてもよい」という理屈を助手席に座っている自分の子供にも教えるつもりなのだろうか。

日本のドライバーは自分の自動車の運転の仕方についてもっと反省すべきだ。少なくとも、スピード違反や一時不停止など全国各地で毎日当たり前のように行われている行為は明らかな犯罪行為であるということを自覚すべきである。歩行者を蔑ろにする行為は歩行者に対する侮辱であって、断じて許されるべきではない。

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