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2006年9月 8日 (金)

HTML の書き方と責任 - HTML がスタイルシートによってどのようにも表示され得ることによる問題

いわゆる「ワンクリック詐欺」の手口の一つに、こういうものがあるらしい。サイトの入り口ページにあなたは 18 歳以上で、利用規約に同意し、入会を希望する方ですかと書いてあるのだが、で、利用規約に同意し、入会を希望する方の部分がとても小さな文字で表示されるようになっていて、画面上では単にあなたは 18 歳以上ですかと書いてあるようにしか見えない。被害者は、自分が 18 歳以上だからはいと答えただけのつもりだったのに、いきなり入会させられてしまうというものだ。

もちろん、常識的に考えれば、「読めないほど小さな文字で書いてあるのが悪い」という意見が出てくると思うのだが、ここで俺は HTML に関する引用論争を思い出した。

引用論争は、HTML の blockquote および q 要素に引用の出典 URI を示す cite 属性を付加しただけで、出店の明示として認められるかということが問題となった。メジャーなブラウザは cite 属性の内容を通常の画面には表示しないので cite 属性だけでは認められないと主張する否定派と、cite 属性を表示しないブラウザが悪いのであって HTML のソースにはちゃんと書いてあるのだから問題ないと主張する肯定派が対立した。俺は一応肯定派だったのだが、冒頭に書いた詐欺の手口を知って考え直している。

引用論争肯定派のソースを見れば分かる表示しないブラウザが悪いという主張を、この詐欺の手口に当てはめるとどうだろう。被害者が18 歳以上ですかと書いてあるようにしか見えなかったと主張しても、詐欺師が小さな字を読まなかった方が悪い通常のブラウザ画面では読めなくてもソースを見れば分かったはずだと言い返してきたら?

あるいは、サイト制作者が指定したスタイルシートと閲覧者側のスタイルシートがうまく噛み合なかった場合はどうだろう。例えばFirefoxのマスコットの様な場合だ。このマスコットのページについては制作者のスタイルシートが悪いということだったけど、他にも同じようなことが起こった場合にいつも制作者のスタイルシートが悪いと言い切れるのだろうか。

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