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2006年4月 6日 (木)

Re: div/spanについて

以下、div/spanについてを読んで思ったこと

引用文において [ ] で囲んだ部分は引用者による注です。

仮に [lang 属性によって] 言語の変化を明示出来なくなったとしても、何か困る事はあるのだろうか。そう云う方法を採らないと音声環境では正しく読上げてくれなくなると言うのなら困るかも知れないが、実際にそう云う事はあるのか。span要素に指定したlang属性の御蔭で、誰かしらが受益した事はあるか。無いのなら、span要素が無くなっても困る事は無い。

音声読み上げにおいて lang 属性が役立つ可能性があるか、というと、たぶん、あると思う。少なくとも、lang 属性なしで <p>ドイツ語で Wald といえば森のことだが……</p> と書いただけで、日本語の文の中に Wald というドイツ語が埋め込まれていると解釈できるプログラムはありえない。

属性だったら困る。属性で意味を表せるなら、<ul class="ol">が順不同リストなのか序列リストなのかが分らなくなる。

いや、そういうことぢゃなくて、意味を表すのが要素そのものなのか属性なのかというのもどうでもいいというのは仕様書に <p> は段落を表すと書いてあっても、あるいは <block type="paragraph"> は段落を表すと書いてあっても、結局は同じことだ、ということ。

或仕様で明示出来ない要素があるなら、明示しないでおくのが一番良い。言語の変化を明示出来る要素は無いならば、それを態々明示する必要は無い。

この文に二回要素という言葉が出てくるんだけど、HTML の文法としての要素なのか、文書において何らかの抽象的な意味を持つ構成要素としての要素なのか、よく分からない。文法としての要素というのは、「p 要素」とか「h1 要素」とかそういうやつ。構成要素としての要素というのは、HTML とは独立した、文書における「段落」とか「見出し」などの抽象的な概念のこと (div/span不要論でいうところの自然言語に内在する要素)。

この文の一つ目の要素は構成要素としての要素でおそらく間違いないと思うんだけど、二つ目の方はどっちだろう。 二つ目の要素が文法としての要素だとしたら、言語の変化は p や span など各種の要素の属性によって表せるから、これはたぶん違うだろう。まさか言語の変化を属性ではなく要素で表せという意味ではあるまいし。となると二つ目の要素は文書の構成要素としての要素ということになるんだけど、構成要素としての要素以外のものを HTML の要素として表すのはよくないということになるとそもそも a 要素や em 要素の存在意義が怪しくなってくるので言語の変化について云々する意義がなくなってしまう。

でも特定の HTML 文書が特定のスタイルシートと組合わされる場合はどうなのか。
スタイルシートと組合せる事を前提としてHTML文書を作成するのは誤り。

確かに、特定のスタイルシートと組合せる事を前提として HTML 文書を作成するのはよろしくない。でも逆に特定の HTML 文書と組合わせることを前提にスタイルシートやスクリプトプログラムを作ることはありえるし実際によく行われている。

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