危険性の認識
事故が起こる前は、人々は危険性を認識していない。事故が起こってからやっと当事者が危険性を認識する。当事者だけでなく世間が危険性を認識するのは、事故がメディアで報道されワイドショーなどで大きく取り上げられるようになってからである。人間は、事故を体験しない限り、危険性を認識できないのではないか。
人間は、「これまでには事故は起こっていない」という事実から「これからも事故は起こらない」という誤った推測をしがちである。ゆえに、安全を確保するための規則やガイドラインを設けない、あるいは、設けたとしても守らない。よって、いつか必ず事故は起こる。
……というようなことを、無爲徒食日記 二千六年八月 十七日 二を読んでふと思った。
しかしもっと問題なのは、事故が起こってもメディアが取り上げないことだ。事故の発生件数が多くなりすぎると、メディアは個々の事故を一つ一つ取り上げて報道することをしなくなる。すると、事故が起こっていることが周知されないために、世間はその危険性を認識しない。ゆえに、一向に事故はなくならない。交通事故はこの悪循環の代表例ではないか。
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