fish を試してみた
Fish (friendly interactive shell) を試してみた。シェルなのにフィッシュとはこれいかに。
なるほど、使い易く分かり易い対話的シェルを目指していることがよくわかる。最初から色付きのプロンプトが出たり zsh のように賢い補完機能が使えたりする。コマンドを入力してゆくと随時 文字が色付けられてゆくのはまるでエディタのようだ。
文法はそこそこ Bourne シェルに似ているが、かなり簡略化されている。設計思想が秀逸で、独自の文法を持つシェルとしては最も出来が良い部類だろう。
Fish は設計思想の上では zsh の対極にあるシェルだろう。Zsh はたくさん機能があってオプションも多いが、fish は最小限の機能しかなくてオプションはない。しかし fish は少ない機能の組み合わせでいろいろなことが出来るように良く考えられている。
関数がイベントハンドラとして様々な役割を果たせるようになっているのも特徴的。例えばプロンプトを表示するのも関数の役目だ。おそらく機能が少ない分だけ関数の使い方が多様化したのだろう。
一方最小限の機能しかないために多くの機能を外部コマンドに頼っていて、その分 fork/exec の回数は多く、動作は緩慢である。
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