VMware Server 2 を使ってみた
VMware Server 2 を試してみた。パーソナルコンピュータ上で動作させる仮想機械としては全く向いていないことがわかった。
まず、メモリ使用量が格段に増えた。仮想機械に 512 MB の実メモリを割り当てたのに、実際には 700 MB 以上のメモリを消費する。(前のバージョンではちょうど 500 MB 強位しか消費しなかった)
VMware Server Console が廃止されて、仮想機械の管理はウェブブラウザ上から行うようになった。ローカルマシン上の仮想機械を操作するだけでも、ブラウザを起動しオレオレ証明書を承認し云々と面倒臭い。仮想機械の画面を見て実際に操作するには、ブラウザ内から別途コンソールウィンドウを開く必要がある。
ローカルの仮想機械を操作するのにもネットワークプロトコルを使って仮想機械にアクセスしているようなので、コンソールの反応が殊に遅い。また、バグなのか何なのかよくわからないがブラウザからコンソールウィンドウを開くとブラウザがフリーズする。
ブラウザ経由での管理は、仮想機械を動かしているホスト計算機とは別の端末から仮想機械を操作するには確かに便利(になった)かもしれないが、一台の計算機で単に仮想機械を実行したいというだけなら前のバージョンのほうがいいと思う。無料で使える仮想機械環境として VMware Server を個人で使っている人は多いと思うが、そういう人に VMware Server 2 は向いていないということ。
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コメント
>メモリ使用量が格段に増えた。仮想機械に 512 MB の実メモリを割り当てたのに、実際には 700 MB 以上のメモリを消費する
これは前からだと思います。RSSが仮想マシンの物理メモリサイズより大きいのは、Binary Translation用のキャッシュ領域が必要なためです。また、実際こんなに使っているかいうと、ほとんどは実際には割り当てられていない領域です。1.0より2.0の方がより少ないメモリしか消費しないというのが私の印象です。また、2.0から使えるようになったVMIに対応したゲストOSを利用する場合には(32bit版のUbuntuなど)、Binary Translation用のキャッシュ領域自体必要ないのでより消費メモリは抑えられます。
>仮想機械の画面を見て実際に操作するには、ブラウザ内から別途コンソールウィンドウを開く必要がある。
その必要はありません。デスクトップなどに仮想マシンのコンソールアプリを開くためのショートカットを作れます。ショートカットにユーザ名・パスワードを含めてしまうことで、手動での認証をスキップすることもできます。
>ローカルの仮想機械を操作するのにもネットワークプロトコルを使って仮想機械にアクセスしているようなので、コンソールの反応が殊に遅い
これはリアリティがないですよね。localhostに対するTCPは環境に依りますが数Gbpsというオーダーで、ドメインソケットの性能に比べていくらか遅いとは言え、VNCの描画に支障があるレベルではないです。
投稿: (o) | 2008年10月 2日 (木) 16時49分
もうアンインストールしてしまったので今更検証できませんが、
> 1.0より2.0の方がより少ないメモリしか消費しないというのが私の印象です。
1.0 だと仮想機械に 512 MB 与えても 300 MB くらいしか消費しなかったんですよ、と書いたところで、仮想機械のメモリをスワップアウトさせる設定が違っていたのかもと今更思いました。
> コンソールアプリを開くためのショートカット
そういえばそうでした。記事を書く前にショートカット作成を試してみなかったので忘れていました。
> VNCの描画に支障があるレベルではない
うーむ、私が実際に試した限りでは明らかにコンソールの描画がかくかくしていました。たぶん毎秒 10 フレームも出ていなかったかと。仕組みをよく理解していないのでかくかくの原因が本当にネットワークなのかはわかりませんが、いずれにしても許せるレベルではありませんでした。
投稿: まじかんと | 2008年10月 2日 (木) 17時34分
VMware Server 2 をアンインストールした後、最新の VMware Player も試してみたが、メモリ使用量が Server 2 とほとんど変わらないのと、ゲストの動作自体が不安定になったのとで、結局元の Server 1.0.7 に落ち着いた。Server 2 と Player の方が仮想機械の動作速度は速かったんだけどね……。
ところですっかり書くのを忘れていたけどホストが Windows Vista x86 でゲストが Fedora 9 x64。
投稿: まじかんと | 2008年10月 2日 (木) 17時46分
もう一点だけ追加で指摘させてください。
>ローカルマシン上の仮想機械を操作するだけでも、ブラウザを起動しオレオレ証明書を承認し云々
ローカルマシン上の仮想機械を操作する場合には「http://localhost:8222/」で操作できるのでオレオレ証明書は関係ないですね。
それはさておき。一般にどの程度ホストのリソースに余裕があるか(あるいはないか)、VMにどの程度のリソースを割当て可能か(あるいは可能でないか)というのは、それぞれの実行環境や個々人のワークロードに非常に依存する問題ですよね。ですから、
>パーソナルコンピュータ上で動作させる仮想機械としては全く向いていないことがわかった
>無料で使える仮想機械環境として VMware Server を個人で使っている人は多いと思うが、そういう人に VMware Server 2 は向いていない
のように簡単に一般化できない、というのが私の本当に言いたかったことです。別にVMware Server 2.0が完璧な製品だというつもりはありません。この製品は実際多くの問題を抱えていてその最たるものは「ホストのシャットダウン時に正常にゲストをシャットダウンできない(笑)」ということです。しかし、もう少しフェアな観点で評価してもいいのでは?
投稿: (o) | 2008年10月 2日 (木) 19時45分
http だとセキュリティの関係でコンソールを開けないんですよね…… (IE の設定にもよりますが、VMware のためだけになんでも設定を変えられるわけじゃない)。他のブラウザは試していないのでわかりません。
うーむ、私の評価はフェアではないですか。しかし、Server 1.0.x と Server 2 と、どちらが個人で使うのに向いているかと問われたら、私には前者しか考えられません。Server 2 を試用した期間は非常に短かったので、Server 2 の長所短所を十分に吟味できていないという批判は免れえないとは思いますが、それでも私は、面倒なブラウザの設定をしてローカルのウェブサーバにアクセスしなければ仮想機械を扱えないということだけでも個人用途に向いていないと評するに足る理由だと思いました。
たぶん私の書き方がまずかったんだと思いますが、私が言いたかった一番の結論は、「一台の計算機で単に仮想機械を実行したいというだけなら前のバージョンのほうがいい」ということです。「すべての個人にとって Server 2 は向いていない」と言い切るつもりはありません。
投稿: まじかんと | 2008年10月 2日 (木) 21時26分