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2009年4月20日 (月)

Vista のメイリオを改造版に置き換える — バックスラッシュをバックスラッシュとして表示するために

昨日は Windows Vista のメイリオを改造するのにほぼ一日費やしてしまった。

改造といっても、バックスラッシュが円記号になるのが気に食わないのでちゃんとバックスラッシュになるようにしただけ。改造は Fedora 9 に FontForge をインストールしてそれで行った。

  1. 某所から入手した breakttc で元のメイリオのコレクションフォントファイルから個別のフォントファイルを取り出す。
  2. 取りだしたフォントファイルを FontForge に読み込ませる。
  3. メニューバーのエレメントからフォント情報を開き、Lookupsタブ内のGSUBの中からSingle Substitution lookup 0配下のSingle Substitution lookup 0 subtableを選択する。Edit Dataを押して、backslashglyph20683 に対する置換ルールを削除し、OKでダイアログを閉じる。
  4. ウィンドウにあるグリフ一覧から、(円記号として見えている) バックスラッシュを右クリックし、グリフ情報を開く。UnicodeタブのUnicode 名.notdef と入力し、名前で指定を押し (Unicode 値が -1 になる)、OKでダイアログを閉じる。
  5. ウィンドウ内のバックスラッシュのグリフを選んだまま (あるいは選び直して) メニューバーのエンコーディングからグリフの切り離しを実行。
  6. メニューバーのエンコーディングエンコーディング変換ISO 10646-1 (Unicode, Full)を実行。
  7. メニューバーの表示移動glyph99 (立体の場合) または glyph419 (斜体の場合) と入力し、本来のバックスラッシュのグリフを選択。右クリックして参照をコピー。先程の操作で×印になったバックスラッシュの位置に貼り付ける。
  8. メニューバーのファイルフォントを出力で TrueType フォントとして保存。(保存ダイアログのValidate before savingをオフにしておく)
  9. 四つのフォントファイルについてそれぞれ上記操作でバックスラッシュのグリフを置き換えたら、これまた某所から入手した makettc で元のようにコレクションフォントファイルに纏めて完成。(残念ながらファイルサイズが元よりかなり大きくなってしまうようだ)

改造自体も難儀だが、改造したフォントを元のメイリオと置き換えるのも難儀。C:\Windows\Fonts にある meiryo.ttc と meiryob.ttc は OS によってプロテクトされているので、管理者権限があっても書き換えられない。そこで元のメイリオを削除するのは諦めて、改造版を bmeiryo.ttc と bmeiryob.ttc というファイル名で追加した後、レジストリの \HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Fonts にあるフォント名の値を改造版のものに書き換えたところ、再起動後に改造版メイリオが元のメイリオの代わりに使われるようになった。

なお今回改造したメイリオのバージョンは 5.00 である。

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メイリオでバックスラッシュが円記号で表示されるバグを修正する Perl スクリプトをでっち上げた。メイリオ 6.02 用。 [続きを読む]

受信: 2010年8月12日 (木) 21時52分

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