スキン不要論
Firefox 3.6 は Personas とかいう新しいテーマ切替機構を積んでいるらしい。テーマ機能自体はずっと前の Firefox からある機能だし、Opera などの他のブラウザにも似たようなブラウザウィンドウの見た目を変える機能がある。ただこの類の機能は飽くまでも個個のアプリケーション内で完結しており、他のアプリケーションとの連携は一切考慮されていない。その為、一つのデスクトップ環境の中で特定のアプリケーションだけが却って浮いてしまう結果となる。
そもそも、ウィンドウの見た目を変えるという機能は、デスクトップ環境の基盤となっているウィンドウシステムの機能の一部として組み込まれ、デスクトップ環境全体を統一的に扱うように設計すべきものである。個個のアプリケーションが独特の見た目をもつのは、デスクトップ環境における GUI 設計の一貫性を破壊し、利用者を混乱させるだけだ。アプリケーションはただデスクトップ環境が規定する GUI 設計に沿って作られるのが好ましいのであり、独自の見た目を持ち込もうとするのは GUI の設計として劣っていると言わねばならない。
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