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2010年2月 4日 (木)

ブラウザはなぜいまだに速さを求めるのだろう

ウェブブラウザというものは昔から競ってレンダリング速度の向上に努めてきた。CPU がトロかった 10 年ぐらい前ならそういう研究開発にも意味はあったろうが、CPU の計算能力やネットワークの速度に不便がなくなった今でもレンダリング速度を競っているのは努力の方向が間違っているとしか思えない。

というか、今時処理速度を競っているソフトウェアなんてブラウザぐらいしかないのではないか。ワープロや動画エンコーダなどのソフトが我が社のソフトは他社のよりも高速です!等といった文句で売り込もうとしているのを俺は一度も見たことがない。ソフトが速さで売れる時代はとっくに終わったというのが俺の認識なのだが (そもそもそういう時代があったのかすら怪しい)、なぜかブラウザ業界は速さを追い求めることに飽き足らないようだ。

世間からは遅い遅いと非難される Internet Explorer だけれども、他のブラウザが圧倒的に速いから相対的に遅く見えるだけ。ブラウザというソフトウェアの特性を考えればあれくらい遅いのが普通だろう。むしろ他のブラウザが熱狂的に速さを追求しているのが俺には異様な光景に見える。

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コメント

>ワープロや動画エンコーダなどのソフトが"我が社のソフトは他社のよりも高速です!"等といった文句で売り込もうとしているのを俺は一度も見たことがない。

http://www.microsoft.com/japan/athome/umall/office/facts/default.aspx

投稿: とおりすがり | 2010年2月 5日 (金) 00時58分

速さを追求するのは、ブラウザがアプリケーション実行用のプラットフォームとしての側面を持っているからではないでしょうか。ウェブメールやRSSリーダ、オンライン地図サービスなど、文書というよりもアプリケーションとしての側面が強いサービスも多いわけですし。

で、そのウェブを介して、ブラウザ上で実行されるアプリケーションが、クライアントサイドでの処理の多くを javascript によって行い、出力を HTML で行っているわけで、メジャーなブラウザは速度を競っている事は『多くのウェブアプリケーションを快適に利用可能であると主張する根拠になる』と考えれば、とくに不思議なことではないと思います。

投稿: | 2010年2月 6日 (土) 00時12分

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