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2010年6月29日 (火)

タブを切り捨てられないのは云云

タブなんていうものはデスクトップ上に散乱する多数のウィンドウを無理やり一つに束ねて整理できたことにするためだけものであって、ユーザインタフェイス (UI) としては大して誉められるべきものではないのだけれども、Microsoft Live Messenger の次期バージョンまでもがタブを導入しだしたりして、どうも盲目的に良い UI だと信じられている節がある。

だいたい、複数の文書を開いたときにそれを効率よく切り替えられるようにするのは、ウィンドウマネージャの機能向上によって実現されるべきことであって、個個のアプリケーションがタブだの何だのの機能を持つのは本末転倒なのだ。ウィンドウズ 7 で新たなタスクバーが採用されたことである程度はウィンドウマネージャの機能向上が進んだが、まだまだ不十分だ。ゆくゆくは、現在各アプリケーションが独自に実装しているタブ (あるいはその他の MDI 的機能) はタスクバーに統合されねばならない。

ウィンドウマネージャの機能が貧弱であるうちは、次善策としてアプリケーションがタブ機能等を搭載することはありうるが、所詮次善策でしかない。タブのデザインをどうするかなどとアプリケーションの中だけの世界で語り合うよりは、もっと大局的なインタフェイス設計の話がしたいものだ。

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コメント

 最近だと FireFox も IE11 もタブを無効にできなくする、なんていう 身勝手なことをやってしまいましたね;
どういう人達から意見を聞いて UI を決めているのか知りませんが、OS/アプリケーションを一番使っている所からの意見じゃないのは確かだと思います。

タブ、リボン、Metro と かなり胡散臭いインターフェースばっかり出してくる Microsoft は、一体何処に向かおうとしているのか…。

投稿: xxx | 2013年11月 9日 (土) 12時47分

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