まじかんと雑記

Fedora 17 の Gnome 環境を普通にインストールすると totem という動画プレイヤアプリもインストールされるのだが、これ自体はデコーダを内蔵していないのでデコーダを別途入れる必要がある。具体的には以下のパッケージが必要:

• gstreamer-plugins-good
• gstreamer-plugins-bad
• gstreamer-plugins-ugly
• libdvdnav
• libdvdread
• libdvdcss

これらのうち gstreamer-plugins-good など幾つかは totem と一緒に最初から入っている (もし入っていなければ単に入れればよい)。厄介なのは gstreamer-plugins-ugly と libdvdcss で、これらは Fedora の公式レポジトリからはインストールできない。そこで、非公式レポジトリをパッケージマネージャに登録してそこからインストールする。

色色調べながら俺が採った方法は、 gstreamer-plugins-ugly を RPM Fusion から、 libdvdcss を ATrpms からインストールするやり方。しかし後で気付いたのだが gstreamer-plugins-ugly は ATrpms にもあるので、両方 ATrpms から入れれば RPM Fusion を使わずに済んだのかもしれない。(RPM Fusion と ATrpms のパッケージは内容に重複が多く、パッケージマネージャが混乱して面倒な事になるかもしれないらしい)

まず俺がやった手順を記しておく:

1. RPM Fusion のレポジトリをパッケージマネージャに登録する。基本的には導入法説明ページにある RPM Fusion free for Fedora 15, 16 and 17 のリンクをブラウザで開いて、促されるがままに「RPM Fusion のレポジトリをパッケージマネージャに登録するファイルが入ったパッケージ」をインストールするだけでいい。
2. ソフトウェアの追加と削除を開いて、システムメニューからソフトウェアの提供元の設定を開く。そして RPM Fusion for Fedora 17 - Free と RPM Fusion for Fedora 17 - Free - Updates にチェックを入れる。
3. 後は普通に gstreamer-plugins-ugly パッケージをソフトウェアの追加と削除で検索してインストールする。
4. 続いて ATrpms のレポジトリの設定。パッケージの重複を避けるため、 ATrpms のレポジトリにあるパッケージのうち libdvdcss 以外は無視する設定にしたい。よってレポジトリの設定を手動で行う。 root 権限で rpm --import http://packages.atrpms.net/RPM-GPG-KEY.atrpms というコマンドを実行した後、 /etc/yum.repos.d/atrpms.repo というファイルを作成し、以下の内容を書き込む:

   [atrpms]
   name=Fedora Core $releasever - $basearch - ATrpms
   baseurl=http://dl.atrpms.net/f$releasever-$basearch/atrpms/stable
   gpgkey=http://ATrpms.net/RPM-GPG-KEY.atrpms
   gpgcheck=1
   includepkgs=libdvdcss* 

5. 後は libdvdcss パッケージをソフトウェアの追加と削除で検索してインストールする。

そして、俺は試していないのだが、 gstreamer-plugins-ugly も ATrpms からインストールするようにすれば RPM Fusion の設定をせずに済むし ATrpms を手動設定する必要もない筈。そのやり方は:

1. root 権限で rpm --import http://packages.atrpms.net/RPM-GPG-KEY.atrpms というコマンドを実行した後、自分の環境用の「ATrpms のレポジトリをパッケージマネージャに登録するファイルが入ったパッケージ」をインストールする。
2. 後は gstreamer-plugins-ugly と libdvdcss パッケージをソフトウェアの追加と削除で検索してインストールする。