テレビ番組等感想 その 417: 2013 年第 2 四半期の纏め
今期は良作が豊富だった。
- 惡の華
- ロトスコープといふ手法で多くの人を篩に掛けたと言はれた作品だが、仮にその手法を用ゐてゐなくともストーリーで多くを篩ったであらう。この手法を使ってゐる時点でもはやアニメといふよりもドラマであるといって差し支へなからうが、実際ドラマに向いたストーリーであったと思ふ。しかしなぜ普通の実写ドラマではなくロトスコープアニメにしたのかといふ疑問に対して俺は実験的意味以外の解を見出せてゐない。
- ゆゆ式
- いはゆる日常系アニメであるが、内容のほとんどは女の子たちが日常的に会話の中で繰り広げるボケと突っ込みで構成されてゐる。登場人物が積極的にボケる、関西人向けコメディ。ボケることと突っ込むことが遊びとして彼らの生活の中に定着してをり、それを通じて視聴者は彼らの仲の良さを確認させられる。
- コメディとしてよくできてゐるし (ただしおもしろいと感じるには少し人を選ぶと思ふ)、主題歌も良かった。
- 翠星のガルガンティア
- シリーズ序盤は異文化交流をほのぼのと描いてゐたが、後半は設定を消化しきれず苦しい展開に。これは半年で見たかった作品。
- デート・ア・ライブ
- 今期の良作の一つ。一見バカバカしい設定だけれども、その上でコメディ回もシリアス回もうまく回ってゐる。同名の主題歌は個人的に今期の一番。
- はたらく魔王さま!
- 序盤のシットコムとしての出来の良さ。後半は人間関係があまり変化せず、おとなしくなってしまった。
- 波打際のむろみさん
- むろみさんみたいなアホの子の声は田村さんがやはりよく似合ふね。最近はかういふテンション高いギャグアニメが減ってきた気がして寂しい。
- 絶対防衛レヴィアタン
- 結構雑破脚本の悪ふざけに助けられてゐた気もするが、全体的にはそこそこいい感じに駄目な駄ニメだった。
- 這いよれ! ニャル子さん W
- さすがに二期ともなるとネタもどんどんマニアックになっていって俺は殆ど付いて行けてゐないのであるが、基本的にはウザかはいいニャル子を見てゐるだけで満足できる作品。
- 変態王子と笑わない猫。
- 割とシリアスな話をしてゐる割にはふざけた出来事が起こるよくわからない番組。でも脚本よりも絵で評価すべき番組なんだらうなあ。女の子のかはいさだけを見れば今期のトップだった。
- デビルサバイバー 2
- 序盤は主人公たちがいい感じに翻弄されてゐたが、結末までの流れが早いうちから想像できてしまったので、終盤はあまり盛り上がった気がしない。
- フォトカノ
- いつものエンターブレイン原作品。
- ハヤテのごとく! Cuties
- ギャグアニメとしてもラブコメとしても中途半端で前期よりもさらに「普通」になった感じ。
- 断裁分離のクライムエッジ
- 普段見掛けないフェティシズムに走った点で独創的な作品だったが、原作の流れを引きずってゐるのかシリーズ終盤もいまいち話が盛り上がり切らず。
- 百花繚乱 サムライブライド
- 全然駄目な番組といふわけではないが、前作同様ストーリーが自分の趣味に合はないので、ただ惰性で見てゐた。
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
- 捻くれた非リア充を主人公に学園物をやってみたらどうなるかといふ試みであったが、やはり俺には難し過ぎた。非リア主人公が非リアとして活躍するといふ話は非リア視聴者の自己承認欲を満たすためだけのものとしか俺には受け取れないが、登場人物の心境に変化が無いのでドラマとしては見所に欠ける。リア充が非リアになってそれを受け容れる話だったらもう少し楽しめたかもしれない。
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