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2015年1月 7日 (水)

テレビ番組等感想 その 443: 2014 年第 4 四半期の纏め

今期もどちらかと言へば豊作だったのかなぁ。作画的に辛い作品も増えてしまったけれども。

天体のメソッド
ノエルを愛でる (旧友たちが友情を取り戻す) アニメ。今期の中ではエンディングが一番愉快な番組。
繰繰れ! コックリさん
久久に広橋声をたんのう。かはいらしいキャラが多くて眼福なんだけれども一回しか出て来ないキャラが多くて惜しい。
ソードアート・オンライン 二期
一期に並ぶおもしろいネタは二期では期待できないのではないかと悲観視してゐたが、そんなことは無かった。一期で積み上げた仮想世界の設定を更に押し広げつつ新たな話が展開されてゐる。本当によく練られた話だと思ふ。
魔弾の王と戦姫
久久にちゃんとストーリーがおもしろい MF 文庫 J 作品。主人公たちに最初から高い地位と能力を与へることでスムーズに大きな戦争に彼らを参加させてゐる。一往ファンタジーではあるが魔法や特殊能力に余り頼らずに話が展開してゐるのもよりリアルさが増してよい。
主題歌はどちらも良く耳に残る。
キャラデザはそんなにかはいくないし、作画も静止画での端正さより動画での演出効果を重視してゐた様に見えた。実際その方がこれまでの厨二っぽい MF 文庫 J 作品のイメージよりも大人びた感じがしてよかったと思ふ。
甘城ブリリアントパーク
ほっぺたアニメ。基本的にはラティファ様を愛でておけばよい。(もちろん他の人も人外も皆かはいい。) お話の方は、京アニにしては珍しく(?)原作をうまく改変できてゐた模様。
ヤマノススメ
すばらしいほっぺたアニメ。部活ぢゃないけど部活アニメ。といふかこのアニメでやってる登山は本当の登山だもんな。自分がやらない趣味だからこそ興味が沸く。
棺姫のチャイカ Avenging Battle
チャイカかはいい――は前期言ったな。皇帝との戦ひを含め終盤はいまいち納得感に欠ける話だったけれども、チャイカの人生(の一部)の話としては収まったと思ふ。
グリザイアの果実
主人公がハードボイルドすぎるところも、登場人物たちが置かれた過酷な境遇も、まともに考へるとあり得な過ぎるんだけれども、そこに話を持っていく前に置かれたギャグシーン (最初の数話) がクッションとして働いてゐて、非現実的だがアニメとしては良くあるギャグから非現実的でアニメでもあまり見掛けないシリアスな話への移行に違和感がない。最初はパンチラばかりしてゐたアニメだったのになぁ。
アカメが斬る!
ちゃんとバトルしてるバトル物だったなぁ。登場人物の死なせ方が良かった。死なせることには躇ひが無いが、しかし死の描き方には死者への敬意がある。
俺、ツインテールになります。
作画が辛い回は見てゐるこっちまで心苦しくなるんだけれども、シナリオが割とちゃんとできてゐるので大体許した。
大図書館の羊飼い
ほのぼのアニメ。デフォルメのバリエーションが豊かで飽きない。
神撃のバハムート Genesis
たくさん金を掛けてゐるだけあって、やたら綺麗でよく動く絵とハリウッド映画の様なオーケストレーションに圧倒される。シリーズ前半は話に付いて行けたが後半は設定が追ひ切れず脱落。
失われた未来を求めて
初めのうちは何をしたいのか分からない話だったけれども、ちゃんとした SF だったんだな。作画的には辛いことも多かったが、昔の手塗りっぽい彩色は割と好きだった。
Selector Spread WIXOSS
最後に心の問題に落ち着く辺りがやっぱり岡田脚本なんだなといふ感じ。ドキドキするやうな設定の種明かしはほとんど一期で出尽くしたので二期は若干盛り上がりに欠ける様にも見えるけれども、まあこんなもんでせう。
サイコパス 2
サイコパスは一期で話が出尽くしてしまって中身のある続編は無理だらうと思ってゐたので、その期待に比べればこの二期の出来は良かった。とはいへ、シビュラの本質に迫らうとすればするほど設定の破綻に行き当たるだらうし、社会の倫理観そのものを問ふ話はやはり作れないんだらうな。
オオカミ少女と黒王子
ツンデレ男子アニメ。ヒロインがそんなに好みではなく、大体流し見。
異能バトルは日常系のなかで
ほっぺたアニメ。話的には謎の作品。基本的には日常的学生生活の話だが、ギャグで済ませられるところにふと妙にシリアスな (しかも相当にエグい) 展開が混ざってゐたりする。それがおもしろいのかといふと何とも言ひ難い。
結城友奈は勇者である
うーん……。まどマギと同じく、俺にとっては女の子が痛めつけられる過程を見る作品だった。その部分に関してはまあ評価できる。しかしこんな終はり方で良いのだらうかといふもやもやは圧倒的にこちらの方が強い。結城友奈が勇者であることを証明するための手段として神樹なる存在を持ち出してきたのに、その存在自体が異様で謎めかし過ぎて視聴者はそっちに気を取られてしまった。
フランチェスカ
良い低予算アニメだった。手の抜き方が上手い。そして熊谷社長が万能すぎる。
デンキ街の本屋さん
職場系コメディなんだけれども、Working! ほど各登場人物の個性が感じられないのは、人物の性格と結び付かないスラップスティックなギャグが多過ぎるからなんだらうなあ。
トリニティセブン
しゃうもないお色気アニメとして見てゐればいいんだけれども、どうしてもやたら中二病臭い設定と話が気障りで我慢ならなかった。
旦那が何を言っているかわからない件
よくある三分アニメ。二期をやるほどの何かがあった様には見えない。
白銀の意思 アルジェヴォルン
結局これは何の話だったのか……。描きたい話のネタがいろいろあったみたいだけれども、例へば登場人物への共感を誘ふべきシーンでも演出がやたら叙事的に見えるし、全体的な見所が見出せなかった。

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